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免疫力は腸で決まる!雑感

|  2020-03-03 

口から摂取した食べ物は、腸で吸収されて初めて体を作る栄養になります。吸収された栄養は毛細血管を通って全身を巡っていきます。さらに腸は、細菌やウイルスから体を守る人体最大の免疫器官でもあります。なんと身体の免疫細胞の約7割が腸に集結しています

私たちが毎日口にしている飲食物には、目には見えなくても、たくさんの細菌やウイルスがついています。腸管の免疫が正常に機能していると、このような有害物質を吸収せずに排出を促しますが、免疫機能が弱っていると、体にとって有害な物質も栄養と一緒に吸収してしまい、有害物質も血液にのって全身へ流れていってしまいます。

腸内環境が乱れると栄養の消化・吸収がしっかりできなくなるだけでなく、体に不要なものまで吸収してしまい、体調不良や病気を引き起こすなど全身に悪影響を与えてしまうことになります。

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腸内フローラ
腸内には100兆個にもおよぶ細菌が存在しており、腸内を顕微鏡で覗くと、草花が生い茂った花畑のように見えることから、「腸内フローラ」と呼ばれるようになりました。腸内フローラは1人1人異なり、食事やストレス、疲労などの影響を受けて刻々と変化しています。この腸内フローラの状態が腸内環境を左右しているのです

写真2

善玉菌を増やす!
腸内細菌は大きく3つに分類されます。

体に良い働きをする「善玉菌(ビフィズス菌や乳酸菌など)
悪玉菌の侵入や増殖を防いだり、腸の運動を促し、有害物質の排出を助ける

体に悪い働きをする「悪玉菌(大腸菌、ブドウ球菌など)
腸内で有害物質をつくる。脂質や動物性たんぱくを好み、悪玉菌が増えると便秘や下痢、肌荒れやアレルギーを引き起こす

どちらにも属さない「日和見菌
腸内の善玉菌・悪玉菌の、優勢な(多い)方に味方

私たちの腸では、毎日のように善玉菌と悪玉菌の縄張り争いが起こり、腸内フローラのバランスが変わっています。善玉菌を増やすには、生きたまま腸まで到達できる善玉菌「プロバイオティクス」の摂取がお勧めです。食品ではヨーグルト、乳酸菌飲料、納豆、漬物など発酵食品に多く含まれます。


食物繊維を摂取する!
野菜、果物、豆類、海藻などに多く含まれる食物繊維は、第6の栄養素といわれ、現在人に不足している栄養素です。便の量を増やして便秘を防いだり、腸内のお掃除をしてくれるだけでなく、心筋梗塞や糖尿病などの生活習慣病の予防にも役立つことがわかっています。
さらに食物繊維は「プレバイオティクス」といって善玉菌のエサになり、細菌の増殖を促してくれます。善玉菌「プロバイオティクス」と、「プレバイオティクス」を一緒に摂ることで、より効果的に腸内フローラを整え、健康を促進するといわれています。

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